1989年に、北ドイツのユルゲン・アーレント(Juergen Ahrend)・オルガン工房によって建造されました。2段の手鍵盤、ペダル、19音栓、パイプ数1206本。ヴェルクマイスター II。各鍵盤は非常に敏感に反応し、通常のパイプオルガンでは望めない繊細な表現が、タッチによって可能です。従って、声楽とオルガンが密接に関わっていた17、18世紀の楽曲の演奏に最も適しています。19の音栓は、それぞれ個性的でありながら、プレノにおいては、相互に補足しあってまろやかで充実した響きを創り上げます。特に、8フィートのプリンツィパルは、単独でソロ音栓として用いることができる上、ポリフォニーのオルガン曲の演奏において、4声の合唱が歌っているかのように聞こえる「歌う」音栓です。
写真(アーレント・オルガン)
録音サンプル
J. S. バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547より
演奏:ジャン=フィリップ・メルカールト(2009年6月28日、バッハの森レクチャー・コンサートにて)
1982年、辻オルガン製作。
1段の手鍵盤 C - d 3、4音栓、パイプ数204本。
ヴェルクマイスター第3調律法。
1976年、堀栄蔵製作。
フレンチ/フレミッシュ型。
2段鍵盤、FF - f 3 , 8' 8' 4' , buff stop, coupler
米国マルマーク社製、4オクターヴ(49ベル)+5ベル(低音、D3まで)=計54ベル。